ボタンの前身 フィビュラ(フィブラ)とは?
ボタンとガラスの店 menofli.でございます。
当店では不定期でボタンやガラスについてのちょっと面白い話を連載中。
これまでガラスについての小話が続いておりましたが今回はボタンについて。
今回も「ほー」という話をチョイスいたしましたので、お飲み物片手にお読みいただければ幸いです。
今でこそ衣服の留め具と言えばボタン、ですが…
古代ローマ時代、衣服は布を体に巻き付けるタイプでした。
今よりもかなり開放的でゆったりとしたスタイルです。
白い布を纏っているイメージがありますよね。
袖は無く、布はどこかで留めないとストンと落ちてしまいます。
この時使われた留め具は安全ピンのような形のもので、「フィビュラ」と呼ばれています。
フィビュラは古代のブローチと位置づけられております。
つまり、ブローチとボタンは親戚みたいなもの…と言っても過言ではないでしょう。
フィビュラはしばしば精巧な装飾が施されており、財宝と共に出土するものもありました。
まるでジュエリーのようでとても綺麗ですよね…!
ちなみにフィビュラは専ら、肩で布を留める際に使用されました。
衣服を肩で留めるスタイルは現代には残っていませんね…。
フィビュラは権威を示すアイコンとしても
豪華なフィビュラは権力を示すものとしても用いられていたようです。
イタリアのサン・ヴィターレ聖堂にあるモザイク壁画には、東ローマ帝国のユスティアヌス1世のモザイク画があります。
世界史を履修された方は見たことがあるかもしれません!
(当方は履修していないため初めて目にしました…)
ユスティアヌス1世をアップで。
ぱっと目を引くオレンジ色のフィビュラがあります。
なんだかご本人の顔より主張しているような…。
意図的に強調しているようにも見えなくも無いですね…。
「豪華絢爛な装飾」は生活に必須ではありません。
余剰を示すということで権力を誇示する…。
これはいつの世も変わりませんね。
実はボタンも同じ流れを汲んでいるところがあるのですが、それはまた後日書けたらと思います。
今回は以上です!いかがだったでしょうか。
内容は薄めですが画像を多めに使ってみました。本当に綺麗ですよね。
なんだかブローチを見る目が変わったような気がします。
ブログでは当店の取扱品よりもずっと昔のものを記事として取り上げているので
なかなか「それ、うちにありますよ。」というご案内ができず残念です。
そもそも歴史的遺産レベルのものばかりなので、値段がつけられないものが多いと思いますが…。
ヴィンテージ品のブローチは伝手があるので、今後ご案内できるかも…しれません。
素敵な出会いがあれば、ということで忘れたころにでも…。
台風や大雨、ゲリラ豪雨と続きますね。
話題になってからでは品薄などあり遅いと思うので、日ごろから備えておかないと…と思う今日この頃でございます。
それではまた次の記事でお会いいたしましょう。
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