「ガラス=無色透明」は誤り?
こんにちは。ボタンとガラスの店 menofli.の伊藤です。
九州の大雨被害に遭われておられる方、またそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
本日はガラスについての小話を一つご紹介したいと思います。
目次
「ガラス=無色透明」では無いという話

私達の身の回りには多くのガラス製品があります。
(コップ、メガネ、窓ガラス、ボトルなどなど…)
その中でも「無色透明なガラス」は汎用性の高さから特に多くの製品に利用されています。
そのため、
「ガラスと言えば無色透明、色ガラスは無色透明なガラスに色を付けたもの」
…とイメージする方も多いかと思いますが、それは誤りです。
「普通のガラス」は実は無色透明ではない
現代の多くのガラス製品は「ソーダ石灰ガラス」と呼ばれる種類のガラスで作られています。
このソーダ石灰ガラスは緑~青緑色をしています。
これは原料に含まれる不純物によって、私達の目には色が付いて見えているためです。
窓ガラスをよーく見てみると、淡い緑色のような色をしているのを見たことが有る方もいらっしゃるかと思います。
もっとも、今日までの原料の精製技術やガラス製造技術の向上によって、そのような場面はなかなか無いかもしれませんが…。
厚みのあるガラスですと比較的分かりやすいです。
ガラスの歴史の中で先に現れたのは色ガラス。
察しの良い方はすでにお分かりかと思いますが、
色ガラスの「色」の正体は不純物ですので、長いガラスの歴史の中で無色透明なガラスは後発組に分類されます。
古代ガラスは、エジプトやシリアで砂などを植物灰と共に熱して作られていたことがわかっています。(日本でいうと縄文時代頃)
この時作られたガラスは不純物が多いため無色透明では有りませんでした。
ここから幾多の技術向上を経て、3000年程後、
厚みのある無色透明なガラスの製法がイタリアで完成しました。
「ガラスに付いている色を添加物で打ち消して無色透明にする」というものです。
その発想がもう本当に魔法のようですし、物凄い時間が経過していますね…。
透明なガラスは叡智の結晶!(もちろん他の色もですが)
この記事を読んだ後、窓ガラスや飲み物のグラスを見て少しでも何かロマンを感じてもらえたら嬉しいです。
最後に当店の紹介を少しさせて下さい。
当店はボタンをメインで取り扱っているwebショップです。
今回ご紹介した無色透明なガラスで出来た、チェコ産ガラスボタンの取り扱いもございます。
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ヴィンテージボタン・ガラスボタン・グラスストーン専門店 menofli.
最後までご覧いただき誠に有難うございました。
関連情報
ヴィンテージボタン・ガラスボタン・グラスストーン専門店│menofli. (メノフリ)
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