クリーニングに出したらボタンが破損して返ってきた!こんな時どうする?
ヴィンテージボタンやガラス製イミテーションストーンを取り扱う、ボタンとガラスの店 menofli.でございます。
当店ではボタンやガラスにまつわる小話を不定期で連載中。
本日は「クリーニングによるボタン破損・ボタン割れ」についてです。
衣服をクリーニングに出した際、ボタンが割れたり、変色して返ってくる可能性があります。
もうどこでも入手できない、お気に入りの一着のボタンが破損してしまったら悲しいですよね。そのようなトラブルを避けるために、何を気を付けたらいいのかについて書いています。
特に大切な一着を出すことを想定し、ここまでやるか?という所まで踏み込んでみました。
実はクリーニングはボタンにとって過酷な環境
町のクリーニング屋さんにお洋服を預けたことのある方は多いと思います。
お洋服の洗浄はプロにお任せすればすべて安心!…と思いがちです。
しかしクリーニングは機械によるプレスや薬品による洗浄を行うため、ボタンにとってはなかなか過酷な環境に置かれることになります。
そのため、ボタン本来の風合いが失われてしまったり、ボタンが割れて戻ってくる場合があります。
このようなリスクはプラスチック製のボタンにも十分にあります。
ガラス製ボタンなど、破損しやすいのが明らかなものだけの話では無いので油断大敵です。
クリーニングに出したボタンが破損していたら?
クリーニングは「出す前」「出す時」のひと手間がトラブルを減らすコツです。
しかしながら、一度トラブルに遭ってみないと意識しないのもまた事実。
出したお洋服を受け取って、いざ「破損していた!」という場合はどうしたらよいでしょうか。
この時点で出来ることはただ1つ。
気づいたタイミングでできるだけ早くお店に申告しましょう。
時間が経ち過ぎたものは、そもそもクリーニングによる破損なのかが分からないため、本来受けられる補償も受けられなくなってしまいます。
(受け取った直後か、家に持ち帰ってすぐ確認するのがベストです)
そして、ボタンが破損していた場合クリーニング店での対応は大きく3つに分かれます。
①ボタンについては自己責任の為、補償無し
②似たようなボタンを付け直す対応
③返金対応(衣服1着分・ボタン個数分など)
上記はあくまで一例で、クリーニング店によって対応は様々かと思います。
残念ですが、最近は①のお店も少なくはないようです。
その分料金は安くしていますということだとは思いますが。
安いものには訳がある、ということですね。
自己責任と言われた、悔しい!けど…
もちろん、店員の気分で対応を決めているわけではありませんから、
無情にも①を提示されてしまったとしても、店員を責めないで下さいね。
クリーニングとは、堅苦しく言えば「衣服洗浄を委託する契約」ですから、
かならず免責事項というのが存在し、それに沿って対応しているのです。
免責事項はおそらく会員登録などの際に通知されているはずです。
手続き簡略化のため、紙一枚渡すだけかとは思いますが…。
少なくともチェーン展開しているクリーニング店は必ずそうしているはずです。
ですから、少々厳しい話になりますが「そんなもの知らない」は通用しないのです…。
心中お察しいたしますが、そこはぐっとこらえて、この経験を次に生かしましょう…。
賢い消費者への大事な一歩です。
免責事項を確認したうえで、それでも対応に納得できなかった場合は「消費者センター」への相談も視野に入れてみましょう。
センターへ相談すればすべて解決するということはありませんが、お店への勧告に動いてもらえるかもしれません。
クリーニング店に大切な衣服を出す前の対策
前書き
クリーニング店では、「破損が危惧されるボタンがついた服をクリーニングに出す場合は、外して出してください。(外さない場合は壊れてもしょうがないです)」という姿勢を明確にしているお店が少なくないのです。クリーニングの低価格化の産物ですね。
とはいえボタンを外せば壊れる可能性はゼロになりますから、可能であればそうしていただくのがベストです。
実際にボタンを外す人はほとんどいないかと思いますので、「いかに手間暇をかけず、破損の可能性を下げるか」という方針で執筆しました。
クリーニング店に出す前にできることは2つ。
「お店選び」と「衣服の事前確認」です。
お店選びが勝負の分かれ目
特に勝負の分かれ目となるのは「お店選び」。
この洋服は破損があったら困る、という衣服を出す場合は
万が一何かが起こっても安心できるオプションの用意があるお店に出すとよいでしょう。
そこで、行きつけのクリーニング店の免責事項を一度確認してみましょう。
大手のクリーニングチェーンやネット展開のクリーニング店であれば
「(クリーニング店名) 免責事項」と検索すると出てきます。
検索でヒットしない場合は少々面倒でも、
お店に直接出向いて「免責事項の書かれた紙を下さい」と言えば用意があるかと思います。
チェックするポイントとしてはざっくり以下の通りです。
分かりやすくするためにボタンの破損に限ったポイントを記載しています。
・ボタンの破損について補償があるか。(またはそういったオプションがあるか)
・補償内容はどのようなものか。
・万が一破損があった場合、いつまでにクリーニング店へ申告する必要があるか。
・申告の際必要なものはあるか。
中には上記が明記されていない免責事項もあるかと思います。
貴方の大切な一着は替えの利かない価値のあるものですから、
なあなあにせず、きちんと事前確認するのが大切です。
まずはお店に相談してみましょう。
その場ではわからなくとも免責事項に詳しい部署の問い合わせ先などを案内してもらえるかと思います。
誠実な対応をしてもらえなかった場合は、残念ですがそのクリーニング店はその程度だったということです。
大切な衣服を預けるのは止めておいたほうがいいかもしれません。
衣服の事前確認
お店も決めて、いざクリーニング店へ!
その前に衣服の状態を確認しておきましょう。
当たり前ですがクリーニングに出す前に破損があった場合は、補償の対象にはなりません。
以前もトラブルになった衣服など、特に心配な衣服をクリーニングに出す場合は事前にボタンの状態を撮影しておくと万全でしょう。
クリーニング店カウンターに衣服を出す時の対策
クリーニング店カウンターに来たら、事前に確認したオプションサービスを利用する旨をもれなく伝えましょう。
また、衣服の状態を事前に伝える唯一のタイミングです。
壊れやすいボタンや、取り扱いに注意してほしいボタンがあれば伝えましょう。
ただし注意していただきたいのは、
「非常に詳細に状態を店員に伝えたとしても、実際に引き継がれる内容はかいつまんだ一部である可能性がある」という点です。
この辺りは対応する店員によって異なる部分です。
もちろん、お店の教育が高くきちんと話を聞いて受け答えしていただけるお店を選びたいとことですが、
どうしても経験の差は出てしまうところですので、悪いケースを想定しておいたほうがいいでしょう。
そのための転ばぬ先の杖となるのが、「オプションサービスの利用」や「事前に確認した補償内容」となります。
まとめ
「何の事前確認も無しに大切な一着をクリーニング店に預けてしまう」
これは「洗濯絵表示を見ずに、服を洗濯機に突っ込む」のと同じことだと思います。
そして、「とりあえずオプション使っておけば安心」というのも危ないです。薄い補償なのに高い付加料金を払わされている可能性も否めません。
それで万が一トラブルがあったとしたら、事前確認の手間暇以上の心労と時間がかかってしまうこと必至です。
この記事を読んでいただいた方の大切な服、大切なボタンが、一日でも長く着用されることを切に願います。
ボタンとガラスの店 menofli.
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